世界アニメーション映画史
世界各国のアニメーションの歩みを詳述した日本初の著作!
「月刊アニメージュ(徳間書店)」創刊号(1978年7月号)から81年8月号まで連載された「アニメーションの歴史」およびアニドウのFILM1/24などの連載を基に大幅に加筆して単行本としました。豊富な図版で世界各国のアニメーション史を眺望した日本初の書籍として大変好評を得て、現在では映画史研究の基本図書として各公立・私立図書館などに多く収蔵されています。
初版発行:1986(昭和61)年
英題:The Animation Films of The World
著者:伴野孝司&望月信夫
監修:森卓也
編集:なみきたかし
表紙:はらひろし
イラストレーション:片山雅博
体裁:B5版 376ページ 写真約600点 上製本
定価:6,500円(本体)
発売:有限会社ぱるぷ(改組)→アニドウ・フィルム
構成
600点に及ぶ豊富な作品写真を収録。各章は国別にまとめられています。なかでも著者の愛するテックス・アヴェリーとその一派には特別に一章があてられています。
目次
序 文 森卓也
第一部 漫画映画の誕生
序 章 アニメーションの発祥
第1章 サイレント期のアメリカ漫画映画
第2章 グレートアメリカンムービー/W.D
第3章 ディズニーの競争者たち
1. フライシャー・スタジオ
2. アブ・アイワークス
3. ヴァン=ビューレン
4. ポール・テリー
5. ウォルター・ランツ
6. コロムビア
7. フェーマス・プロダクション
補足:あるアニメーターについて
第4章 アヴェリー派(スクール)
1. ワーナー・ブラザース
2. MGM
3. アヴェリー後のワーナー
第5章 UPA
第二部 新しいアニメーションの流れ
第6章 抽象アニメーション
1. エッゲリング, リヒター
2. ルットマン, フィッシンンガー
3. レン・ライ
4. ノーマン・マクラレン
5. アレクサンドル・アレクセイエフ
第7章 人形アニメーション/チェコスロバキア
1. 人形アニメーションの歴史
2. イルジー・トルンカ
3. チェコスロバキアの作家たち
第三部 世界アニメの時代
第8章 アメリカ[UPA以後]
第9章 カナダ[マクラレン以後]
第10章 フランス
第11章 ドイツ/ベルギー
1. ドイツ
2. ラウル・セルヴェ
3. ベルギーの作家たち
第12章 イギリス/イタリア
1. イギリス
2. イタリア
第13章 東欧諸国
1. ユーゴスラビア
2. ポーランド
3. ハンガリー/ルーマニア/ブルガリア
第14章 ソビエト連邦
第15章 中国及びその他の国々
1. 中国
2. その他の国のアニメーション
第16章 日本(アニメ超々大国への道)
1. 日本漫画映画の誕生
2. 日本漫画映画の復興
3. “アニメ”驚異の発展
補章 コンピュータ・アニメーション
あとがき
索引
刊行当時の書評でも絶賛
- 「原稿用紙850枚に及ぶ労作だ。写真、図版も豊富に入っていてアニメファンならずとも蔵書の一冊に加えたくなるしろもの」(中日新聞’86.7.28)
- 「この出版は有意義であり、情報量のつめこみ方に感心した。一種のガイキチ本である。」(キネマ旬報61年8月下旬号”小林信彦のコラム”)
※完売しています。現在新版を編集中です(刊行時期未定)