小田部羊一アニメーション画集 2011. 01. 29

「私たちは大塚康生、宮崎駿などとともに、アニメーションの表現を深めたい、新しい表現を生み出したいと思う同志だった。」 高畑 勲

Yoichi Kotabe:Legendary Animator – His Animated Drawings
小田部羊一 著/責任編集 なみきたかし

いよいよ、アニドウ史上最大の出版物の誕生です!
半世紀にわたり常に日本アニメーション界の第一線で活躍し「パンダコパンダ」「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などのキャラクターを生み出した天才アニメーター・作画監督の業績を集大成しました。

東映動画スタジオ時代の長編「わんぱく王子の大蛇退治」「太陽の王子ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」
「空飛ぶゆうれい船」「どうぶつ宝島」「龍の子太郎」などの歴史的名作の原画、スケッチも多数収録。

小田部羊一アニメーション画集・ページアニメーター・演出家はもちろん、全てのアニメファンに贈る無二の一冊です。
著者の語り下ろしによる解説も詳しく、アニメーションの魅力の源泉を明らかにしています。

著:小田部羊一 /責任編集:なみきたかし
序文:高畑勲
監修:奥山玲子

小田部羊一(こたべ・よういち)プロフィール

仕様

■サイズ:W230×H297
■本文 300P(4C×240P/1C×60P)
■用紙 本文 ニューエイジ(ブラン)
■表紙 金1C箔押し(表2カ所/背1カ所), 空押しあり
布クロス貼り 2089エイトクロス 桐印つむぎ
外題貼り(ハイジ) 4C
■ 帯:4C/0C
■ 製本:上製本、表紙クロス貼り、糸カガリ、角背
■ 加工:表紙金箔&空押し
シュリンク包装(スリップ袋付き)

もりやすじ画集 2011. 01. 28

動画と童画の芸術 巨匠もりやすじの真価を伝えるこの一冊!

なみきたかし責任編集
序文:ひこねのりお
ブックデザイン:なみきたかし
発売:アニドウ・フィルム(旧社名「ぱるぷ」と記載されていますが、改組して名称変更しております)
定価:¥9,709+税 体裁:248ページ A4 上製本

内容:

前半は児童雑誌のための童画を紹介します。伝説の雑誌<漫画少年>の表紙画から「いたずらぴーぼ」、月刊<別冊幼児と保育>表紙画集、劇のための美術デザインなどを満載しました。

◆主な掲載作品:[漫画少年]( 学童社)[別冊幼児と保育](小学館)などの表紙画
[へんしんバットのひみつ](岩崎書店)[世界名作カラー絵本](ポプラ社)などの絵本

木馬座公演の美術デザインなどなど…..

ジャンルを越えた多彩なイラストレーションを集大成しました。

後半部分はアニメーションのための作画を構成し、初公開の企画ボード「アリババと40匹の盗賊」「動物たちの話した “聖夜”」のカラーボードを中心に東映動画スタジオ作品の資料はもちろんのことコミックや貴重なもりさんの原画を収録しています。東映後のTV番組のための設定や企画のスケッチには、貴重なものが多くあります。巻末には創作の歩みを貴重な写真でたどる特集も掲載、さらに略歴、個々の収録図版についての解説も付記しました。

◆アニメーションのための作品
[こねこのらくがき][こねこスタジオ][白蛇伝][少年猿飛佐助]などの動画
[わんぱく][安寿]などのキャラクターデザイン
[どうぶつ宝島][青い海Cのエルフィ]などのイメージイラスト
[ハイジ]キャラクター原案、初公開のアイデアスケッチなど

もりやすじプロフィール

椋尾篁アニメーション美術画集 2011. 01. 27

銀河鉄道999、母をたずねて三千里、セロ弾きのゴーシュ…名作アニメーションの数々に命を吹き込んで、その「世界」を創った男…

椋尾篁アニメーション美術画集

MUKUO Takamura: The Art of Animation

椋尾篁 著/ 監修:椋尾圭子/窪田忠雄

序文:りんたろう/高畑勲責任編集 なみきたかし

光と影と質感の詩人、椋尾篁(むくおたかむら)のすべて!

1) 現存するほとんどの貴重な本番用背景画を収録。
2) 制作初期に描かれる美術設定(鉛筆画)も多数掲載します。
3) 幻の設定(着彩)美術ボードは、本番場面と違う味わいがあります。
4) 寡黙な人柄で知られる故人の貴重なインタビューを再録。
他、場面スチル、作品年表など資料性の高い要素を満載した決定版です。

故椋尾篁が残した史上最高のアニメーション美術(設定・背景)を網羅した豪華本がいよいよ発売されます。収録作品は、「母をたずねて三千里」「幻魔大戦」「工事中止命令」「カムイの剣」「銀河鉄道999」「がんばれ元気」「三国志」「悪魔くん」「光の風のアーマ」など多数に及び、むろん「セロ弾きのゴーシュ」の背景がその芸術のひとつの頂点としてこの本の中核をなします。この他にも貴重なスケッチやデッサン、設定デザインなどを多数収録し、日本のアニメーションの珠宝である椋尾篁の仕事を後世に伝えます。

椋尾 篁プロフィール

仕様
■サイズ:B4変形W255× H284mm
■本文:160P(4C×240P/1C×60P)
■製本:上製本、表紙クロス貼り、糸カガリ、角背
■加工:表紙銀箔押し
■化粧箱付き

定価:¥8,000+税

宇田川さんにインタビュー 2011. 01. 26

宇田川一彦さんに来社してもらい、JAniCAの話をお聞きしました。
前副代表として、創設に尽力された宇田川さんは、昨年6月芦田さんと共に不本意な辞任に追い込まれてJAniCAの運営を離れましたが、いまだに広くアニメーターのために役立つ組織としてのJAniCAの初志は捨てていません。
今度の活躍も期待されるところです。
このインタビューは、来月初旬にオープロホームページにて発表されます。

もぐらノート〜もりやすじ画集2〜 2011. 01. 26

本書は、主に「別冊幼児と保育」他に掲載されたもりさんの童画、イラストレーションを中心に編集しました。また、アニメーションの仲間について語ったエッセイ、ディズニー作品への思いを語った文章も添えて構成しました。

~もりやすじ画集2~

なみきたかし責任編集

序文:高畑勲 発売:アニドウ・フィルム

内容:シンプルなカットを中心に、もり先生の文集を加えたもの

定価:¥4,800+税 体裁:160ページ A4 上製本

発行日:2006年2月3日

もりやすじプロフィール

刊行記念グッズ、Tシャツ、卓上カレンダー、絵はがきセット12枚組も制作しました。

写真集 Animated People in PHOTO〜世界のアニメ作家たち〜 2011. 01. 25

世界の名だたるアニメーション監督の素顔を撮影してきました!

アニメーテッド・ピープル・イン・フォト

ANIMATED PEOPLE in PHOTO

世界のアニメーション作家たち

著者:なみきたかし

イラストレーション:片山雅博

体裁:A5版 112ページ 上製本

この本は僕が1975年から25年にわたって撮影した世界の作家・監督・アニメーターの姿です。

誰もがアニメーションに生涯をかけて取り組んでいる人ばかりで、国や技法や業態に違いがあっても、同じ夢を現実に生きている仲間だと言えるでしょう。

作品のすばらしさだけでなく、作者自身の魅力が僕をして深くアニメーションに関わり続けることを可能にしたと思えます。

そんな人達を紹介できるのは写真の出来は恥ずかしくとも、嬉しい限りです。

なみきたかしプロフィール

【掲載作家(順不同)】
小松原一男
椋尾 篁
宮崎駿
手塚治虫
川本喜八郎
久里洋二
小田部羊一
大塚康生
岡本忠成
森やすじ
高畑勲
ひこねのりお
古川タク
湯崎夫沙子
吉村祥
桑田良太郎
杉本五郎
持永只仁
鈴木伸一
林静一
友永 和秀
金田伊功
政岡憲三
熊川正雄
アレクサンドル・アレクセイエフ
ラウル・セルヴェ
ユーリ・ノルシュテイン
フレデリック・バック
ミシェル・オスロー
ヤン・シュバンクマイエル
カレル・ゼーマン
プリット・ピャルン
ポール・グリモー
ジャン・F・ラギオニー
ベルナール・パラッシオス
ポール・ドリエッセン
キャロライン・リーフ
レス・ドリュー
ジャック・ドルーアン
マーヴ・ニューランド
ベロニク・スティーノ
ウエンディ・ティルビー
アレクサンドル・ペトロフ
マーク・ベーカー
ニック・パーク
バリー・パーブス
特偉
厳定憲
ボリボイ・ドヴニコヴィッチ
ヨシコ・マルシーク
イルジー・クビチェク
ミカエラ・パブラトーヴァ
ブジェティスラフ・ポヤール
パベル・コウチスキー
ブラスタ・ポスピーシロヴァ
イルジー・バルタ
ニコル・サロモン
チャバ・ヴァルガ
イシュトヴァーン・オロス
エヴァ・トット
ペーテル・ソボスライ
ヨゼフ・ゲメシュ
エディット・ブレイエル
エドワード・ヘルスコヴィッツ
ブルーノ・ボッツェット
ボブ・ステンハウス
フョードル・ヒートルーク
ガリ・バルディン
ジョルジュ・シュヴィッツゲベル
ブリュノ・エデラ
クエイ兄弟
ジョン・ハラス
ジミー・テル・ムラカミ
レイ・ハリイハウゼン
マーク・ディビス
ウィル・ビントン
イゴール・カバリヨフ
ジョアン・グラッツ
チャールズ・ソロモン
ボブ・カーツ

もりやすじ (森康二) 2011. 01. 23

Photo:なみきたかし

1925年(大正14年)1月28日、鳥取で生まれ、台湾で育つ。建築家を目指し、1948年(昭和23年)東京美術学校(現東京芸大)建築科卒業。
政岡憲三の「くもとちゅうりっぷ」に惹かれ、さらにアメリカのカラー短篇漫画を見てアニメーターとなる決意をかためる。政岡憲三・山本早苗等の日本動画株式会社へ入社。政岡憲三に師事する。「トラちゃんと花嫁」で彩色を担当した後、「ポッポ屋さん/のんき駅長」「小人と青虫」などの動画を担当する。会社の業務縮小で西武デパート宣伝部に転職、そのかたわら「漫画少年」の表紙画や小学館、講談社など著名な出版社の依頼で多くの童画を発表、世界名作絵本なども多数手がける。薮下泰司監督に協力し、再びアニメーションの分野で「子うさぎものがたり」を監督として発表。1955年(昭和30年)、日動映画株式会社へ入社。
「黒いきこりと白いきこり」(’56)の脚色、キャラクター・デザイン、原画を担当。1956年日動が東映傘下に吸収され東映動画となるとともに、より大規模になっていくアニメーション製作の最前線で中心となって創作活動を長年続ける。
日本最初のカラー長編漫画映画「白蛇伝」を初めとして「少年猿飛佐助」「西遊記」などの長編漫画映画製作を連続して製作、スタジオを名実ともに東洋最大のものに育てることに大きく寄与した。特に「わんぱく王子の大蛇退治」において、美術およびアニメーションのスタイルの統一をはかり、既存の作品の模倣を脱して日本独自のアニメーション・アートを実現させたことは革新的な成果であった。さらに続く「太陽の王子ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」などの優れた長編漫画映画や「こねこのらくがき」「こねこのスタジオ」など珠玉の短編製作の過程で、現在指導的な立場で活躍している多くの人材(例えば、坂本雄作、大塚康生、彦根のりお、奥山玲子、高畑勲、月岡貞夫、中村和子、小田部羊一、宮崎駿、永沢まこと、林静一、杉井ギサブロー……….)を育成した。

1973年(昭和48年)東映動画を去り、続いてテレビ・アニメ番組のために活躍した。一貫して製作プロダクション日本アニメーション(株)(初期はズイヨー映像)でメイン・スタッフとして携わり「山ねずみロッキー・チャック」をはじめ、「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」「くまの子ジャッキー」など多くの作品の設定・作画監督として活躍しつつ、講談社、小学館、ポプラ社などの世界名作絵本や雑誌「別冊幼児と保育」(小学館)の表紙などに多く作画する。また「ふしぎなかばん」(講談社/アニドウで復刊)「ハリエモンのくすりはおいしいか?」(徳間書店)などの絵本でも円熟のイラストレーションを発表し続けていた。
1992年9月4日病没。
イラスト集として「森やすじの動物カット集」(小学館)の他に画業をまとめたものでは、アニドウの「もりやすじ画集」「もぐらのノート」「もぐらのスタジオ」の他に「もりやすじの世界」(二馬力)がある。
アニドウでは次に雑誌連載の童画、まんが、挿絵などを復元した「もぐらのまんが帖(仮題)」を編集予定。