古川タク展7月に開催!ちらしPDFをアップしました 2011. 05. 31

古川タクさんの大展覧会「あそびココロ “1本の線から”」の開催が決まった。アニーション、イラストレーションなど多彩に展示され、ひさしぶりに、オブジェ「竜安寺石庭にて」(写真)もお目見えするという。

会期:2011年7月9日(土)~8月14日(日)(7/27休館)

会場:武蔵野市立吉祥寺美術館(コピス吉祥寺A館7階)開館時間10:00~19:30

入館料:100円(!!) 問い合わせ:Tel.0422-22-0385

古川タク展ちらし

【追記】facebookにくわしい情報をタクさんがアップしてくれています。
展示予定のイラストやアニメーションも見られます。
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カレル・ゼマン展 開催中 2011. 05. 30

2011年06月14日より7月24日まで東京・渋谷区立松濤美術館で「カレル・ゼマン展 トリック映画の前衛―チェコ・アニメ もうひとりの巨匠―」が開催中です。入館料は一般たった300円!見逃してはいけません。カタログも美しいので買いましょう。この展覧会は、刈谷美術館や昨年の広島国際アニメフェスティバル(一部)での巡回を経て、東京にやってきたものです。6月18日には長女・ルドミラ氏の来日講演も予定されています。

読売新聞に政岡憲三さん登場 2011. 05. 30

photo by Namiki

2011年5月29日の読売新聞朝刊の日曜版に政岡憲三さんの記事が大きく載りました。福田淳記者の記事で連載「異才列伝」の一部として執り上げられたもの。アニドウのなみき代表の他、片渕須直監督がコメントを寄せています。ご一読下さい。

政岡憲三プロフィール
DVD、関連商品のご注文はこちらからどうぞ
HUPOA(ハポア)ハンガリー、ポーランド アニメーションの世界 2011. 05. 21

欧州連合の創設記念日「ヨーロッパ・デー」を中心とする「日・EUフレンドシップウィーク」の企画として、一橋大学附属図書館では2005年以来、「日・EUフレンドシップウィーク展示」を開催してきた。7回目となる今年度の展示では、ハンガリーとポーランドのアニメーションを紹介する。

2011(平成23)年5月17日(火)~5月31日(火)土・日曜日は閉室します。ただし、28日(土)は、上映会にあわせて開室します。
場所 一橋大学附属図書館 公開展示室 (時計台棟1階)
 入場時間 9:00~17:00 (入場無料)

モニター上映 5月17日(火)~ 20日(金)、23日(月)~ 28日(土)、30日(月)~ 31日(火) 各日 9:00~17:00
終日連続上映・入退場自由・入場無料場所 一橋大学附属図書館 公開展示室 (時計台棟1階)

スクリーン上映
2011(平成23)年5月24日(火) 13:30~15:00 ハンガリー特集

2011(平成23)年5月28日(土) 13:30~16:30 ポーランド特集

入退場自由・入場無料

場所 一橋大学附属図書館 研修セミナールーム (時計台棟1階)

詳細は下記へ。

http://www.lib.hit-u.ac.jp/pr/tenji/eu/2011/index.html

オープロ第4回アニメーション・セミナー開催 2011. 05. 19

5月21日(土) 開場午後6:30分 開講7時~9時終了予定 会場:あんさんぶる荻窪4F
講師=野田卓雄氏 テーマ「僕の関わってきた作画について」

「大空魔竜ガイキング」「幻魔大戦」「カムイの剣」などの作画監督であり、金田伊功氏の師匠であるベテランアニメーター、野田さん遂に登場!原則としてアニメーター・演出職に限ります。定員になるとお断りします。参加費:1,000円。
参加希望の方はメールでお申込み下さい。

DVD ハンガリー・アニメーション傑作選 ムーン・フィルム ドーラ・ケレステシュ作品集 2011. 05. 19

色彩鮮やかな動くイラストがめくるめく可愛い世界へ導きます!大人も子どもも楽しめる動く絵本、動く詩の世界がここに。美しい画を編み込んで行くようなイラストレーション+アニメーション!

「ムーン・フィルム」
1979年/5分
ハンガリーの詩人、ヴェレシュ・シャーンドルの詩を映像化。音楽を担当した民謡グループ、ヴィーズオントーの独特の節回しが耳に残る。
「マジック」
1985年/5分
前作に続き、ヴェレシュ・シャーンドルの詩を基に制作。ハンガリー民間信仰の世界が、神秘的な詩・ナレーションとともに広がっている。
「ゴールデン・バード」
1989年/13分
クルミの木のささやきを聞いたミハーイ青年は、冒険の旅に出る。奨学金を得てローマに滞在した成果。ルネッサンスの影響が感じられる。
「顔」
1989年/4分
石像、面、版画とさまざまに刻まれてきた人々の顔、顔、顔…。その連続が、古代から連綿とそれを生み出してきた人間そのものを映し出す。
「柳の微笑み」
2001年/3分
色鮮やかに現れては消える月、星、花、鳥、女神、騎士といったシンボルは、単純だから意味深い。大人も子どももそれぞれに楽しめる作品。
「ナンダ、ナンダ?」
2002年/3分
三味線を思わせる東洋的な調べに乗せてつづられる、祈りの世界。青い背景に黒で浮かぶ原画の数々は、一枚の作品としても完成されている。
「イチ、ニ、サン」
2005年/4分
2種類の笛の音に乗せて、つぎつぎに現れる色彩豊かなモチーフは、子どもの言葉遊びの世界を映し出す。全編ワンカットで撮影された作品。
映像特典:監督インタビュー
DVD ハンガリー・アニメーション傑作選 タイムサイト イシュトヴァーン・オロス作品集 2011. 05. 19

あまりにも精密なドローイングで描く映像のラビリンス!
著名なイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍する作家の世界初のDVD化!

「マインド・ザ・ステップ!」
1989年/7分
出口のない階段をさまよう引っ越し荷物。中欧の自由化を前にした舞台は、だまし絵となっていて閉塞感のただよう迷宮へ誘いこまれてしまう。各国の映画祭で受賞し一躍注目をあびた作者の出世作。
「ザ・ガーデン」
1993年/6分
少年が庭で出会った車椅子の女性は…。子供から大人に脱皮する時期の幻想の世界。古い時代の銅版画の技法を取り入れている。変化する色調、全編に流れる弦楽器の調べも美しい。
「叫び」
1995年/3分
ひとりの人間の一生は赤ん坊の叫びから始まり、途切れることなく続いていく。全編ワンカットで撮影した作品。人生のある場面、そしてその行き着く果てには再び…。
「ブラックホールーホワイトホール」
2001年/3分
ペンを持つ手のその先にはまたペンを持つ手が現れる。宇宙、生と死、自分といった深遠なモチーフが、次々と変化しながらモノクロのペン画帳でつづられていく。
「タイムサイト」
2004年/10分
映像ならではの手法で時間軸をあやつる意欲作。女は過去へさかのぼり、男は未来へ向かっていく…そしてその関係はいつの間にか変化している。銅版画の技法を使った原画の緻密さに驚かされる。
「迷路」
2008年/8分
9つの迷路が現れる。一つずつたどっていくと…。グラフィックデザイナーとしても活躍する作者にはおなじみの題材を、難なくアニメーション作品に昇華している。2008年完成の最新作。
映像特典:監督インタビュー
「片山雅博追悼上映会」を10月に開催! 2011. 05. 17

去る2月に急逝した片山雅博氏を偲んで、「追悼上映会」を10月10日(予定)に開催。アニドウに残した弁士としての音源と古典作品(「赤垣根源蔵徳利の別れ」「シネカメラマンの復讐」)、彼の活躍する記録映像、彼の自主作品などで構成する貴重な会です。関係者のトークもあり。会場=杉並公会堂小ホール/会費:1,500円(予定/全席自由) 予約開始は8月より。

もりさんの創作絵本 2011. 05. 17

セル画の「名作絵本」に対して、創作絵本はそれぞれ異なる筆致が楽しめる個性的なものが多い。

久米みのる作の「へんしんバットのひみつ」(岩崎書店 1985年)では、黒猫が飛び降りる姿がコマ撮りの分解写真のように描かれていて、アニメーターならではの描写で楽しい。

先頃惜しくも亡くなられた岸田衿子さん作の「ハリエモンのくすりはおいしいか?~ハリネズミの名医さん大活躍」(徳間書店 1989年)は、薄い輪郭線に淡い色彩のついた淡白な味わい。連載時の白黒用の原画と同じ輪郭をコピーして着彩したカラー原画の二種類がある。アニドウの「もり画集」編集の時は、白黒も良いので、それぞれどちらを画集に採録するか絵によってずいぶん悩んだものです。

さて、今のところ、僕のもりさんの絵本ベスト1は「ふしぎなかばん」(馬場淑子作/講談社 1977年)です。

もりさんならではの可愛いウサギや熊や動物達が登場する物語ですが、この彩色が素晴らしくて、何度見てもあきることはありません。

原画そのものも大きく描かれているので、小さくならざるを得ない「画集」では、その魅力が伝わりませんでした。絵本そのものも絶版となっていて、今では入手しづらいもののひとつです。

そこで、アニドウでは初めての他社の出版物の復刊をしようと企画しました。

関係者の方々にご相談をしているところです。「ふしぎなかばん」の復刊にご期待ください。

もりさんの名作絵本 2011. 05. 14

ポプラ社「つるのおんがえし」

アニメーションの仕事の傍ら、もりさんはたくさんの絵本を出している。新しく創作されたの絵本もあるけれど、なんといっても世界の童話のものが多い。講談社、小学館、ポプラ社の大手三社からそろって出すという快挙だ。各世代の人々は、もりさんの絵を見ずに幼児時代を過ごせなかったことだろう。もりさんの名は知らない人も、この絵なら知っている、というはず。1970年代は講談社から「幼稚園百科」シリーズが出ている。「あかずきん」「みにくいあひるの子」「おむすびころりん」「ひこいちとんち話 」「グリム童話」「シンデレラ」「にんぎょひめ」「マッチうりのしょうじょ」「フランダースのいぬ」「ははをたずねて三千里」「あかいくつ」「おやゆびひめ」「オズのまほうつかい」「家なき子」などが出版された。1980年代になると講談社の「新幼稚園百科 」として、新しく「おおかみと七ひきのこやぎ」「マッチうりのしょうじょ」「つるのおんがえし」「おやゆびひめ」「みにくいあひるのこ」「おむすびころりん」「イソップどうわ2」「三びきのこぶた」「シンデレラ」を新作している。(多くは背景を背景美術監督の伊藤主計さんが制作している共作) 小学館からは、50年代から幼年雑誌や学習雑誌の多くにイラストを提供しているが、名作絵本としては、「いそっぷえほん」(1968年)、「オールカラー版世界の童話33アンデルセンの絵物語」(1960年)をはじめ「少年少女世界の名作童話グリム童話」(1961年)、小学館の絵本(B5版)シリーズ、「小学館の育児絵本」シリーズ、「小学館の保育絵本」シリーズ、「フォト絵本」シリーズなどなど数えきれない。ポプラ社ではオールカラー名作絵本の名で「おやゆびひめ」(1971年) 「シンデレラひめ (1972年) 「つるのおんがえし」(1972年) を出版している(背景は美術監督の浦田又治さん)。
これら名作絵本では、もりさんの絵はセル画に彩色され、背景もアニメーションの美術監督が共作しているので、アニメーションの場面写真そのもののように見える。幼児にも受け入れやすいスタイルであることは、数の多さからいってもあきらかだ。最近は絶版になっていることが多いようだが、復刊を強くのぞみたい。

DVD ハンガリー・アニメーション傑作選 スチールス〜記憶のスケッチ〜 マリア・ホルヴァット作品集 2011. 05. 13

自然と詩と子どもを愛する作家の温かなメルヘンアニメーション!
様々な手法を駆使して美しい世界を描く注目の女性監督作品集が世界初DVD化。
シンプルだけれど深い愛情と画面があなたの心に寄り添います。

「夜の奇跡」
1982年/8分
愉快な音楽にヴェレシュ・シャーンドルの詩を乗せて、鉛筆タッチで表現したデビュー作。1982年オタワ国際アニメーション映画祭・監督部門2位。
「ドア No.8」
1983年/1分
中欧各国の作家に呼びかけ、制作された連作シリーズの一編。社会主義時代、”ドア”が象徴するものの意味は…。
「ドア No.9」
1983年/1分
騒々しい駅のホームに、一枚のドアが開く。実写も取り入れられた、シュールな発想が可笑しい作品。
「ドア No.2」
1987年/1分
ドアが開いて、さまざまな動物たちが次々入ってくる!しかし、ネズミだけは…。遊び心の効いたかわいいお話だが…。
「ドア No.3」
1987年/2分
刑務所の中で幸せに暮らす家族。因人服を着て街をゆく人々。”自由”とは何なのか。ドアを通して、世界は背中合わせに描かれる。
「KAFF オープニングフィルム集」
1985〜1999年/各30秒〜1分
隔年に開催されるケチュケメート・アニメーション映画祭のためのシグナル・フィルム6本。シンボルは市の紋章であるヤギから。
「グリーンツリー・ストリート66番地」
1992年/7分
多種の技法を駆使して制作された意欲作。”緑の樹通り”に立つ家の壁には…。作中に使われた絵は実際に子どもたちによって描かれたもの。
「スチールス〜追憶のスケッチ〜」
2000年/6分
レーリンツ・サボーの詩を基に、人生の一場面がさまざまなモチーフでつづられていく。多重録音された歌声だけの音楽も印象的。
「テリング・ストーン」
2004年/9分
庭の小人はある日、1つの石の長年にわたる嘆きの声を聞く。セリフのないシンプルな作りだが、その意味は深い。
映像特典:監督インタビュー
DVD ハンガリアン・フォークテールズ 2011. 05. 12

アニドウが長年交流を続けてきた、ハンガリー・ケチュケメートフィルム・スタジオ制作の人気シリーズ。待望の日本語版DVD化をついに実現。

「フィドルになったお姫さま」
2002年/監督:ラヨシュ・ナジ
姉達に殺された可愛い妹姫の霊は、フィドルとなって悲しい歌を奏でながら旅をつづける。
「少年の見た夢」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
夢を話さない事を罪とされ投獄されてしまった少年は、牢屋の中かあ王国の難題を解決していく。
「貧乏な男と悪魔たち」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
子だくさんの男が妙な自信を持って勇ましく出かけ、出会った悪魔たちをこき使うことに。
「妬みの報い」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
貧しい漁師がすくいあげたふしぎな石は、なんと輝く宝石だった。大金を得た弟を妬んだ兄は…。
「双子の王子の冒険」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
2人の王子は家来を得ながら冒険の旅を続けるうちに、魔法使いのおばあさんと対決することに。
「貧者と利口な馬」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
貧しい主人のために獲物を取りに出かけた灰色の馬。キツネの巣穴の前で死んだふりをしてみると…。
「かくかくしかじか」
2002年/監督:ラヨシュ・ナジ
雄鳥に荒らされた生垣が被害を訴えると、カササギもクルミの木も次々と同情して犠牲的な行動に出る。
「靴をはきつぶす王女たち」
2002年/監督:ラヨシュ・ナジ
羊飼いの少年は王様の心配事の謎解きを請け合う。王女たちは毎晩どこで上靴をすり減らしてくるのか?
「天使の羊」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
ふしぎな老人の頼みで、貧しい男は3人の息子を羊番に向かわせるが、川を渡ることが難しくて…。
「とんまな妻」
2002年/監督:ラヨシュ・ナジ
裕福な農家の妻は料理、洗濯何をやってもドジばかり。夫はついに堪忍袋の緒を切らしてしまう。
「金の毛の子羊」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット、ラヨシュ・ナジ
金色の子羊に触れた人は次々にくっついてしまい、飼い主の少年が笛を吹くと、羊と一緒に踊るはめに…。
「魔法の南京錠」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
悪魔に連れ去られた少年は、魔法の南京錠を手にいれて王様の難題を解決し、悪魔の手先と対決する。
「ツェルセルーシュカ」
2002年/監督:マリア・ホルヴァット
継母の呪いで鹿に変えられた妹と共に森をさまよう娘は、王子様と出会って幸せになるけれど…。
映像特典:監督・プロデューサーインタビュー
DVD ティップ・トップ 世界のベストアニメーションVol.3 2011. 05. 12

アニドウが自信を持っておすすめする、世界のベスト・オブ・ザ・ベスト・アニメーション第3弾!オランダ生まれのアニメーション作家、ポール・ドリエッセンのウィットに富んだ70年代、80年代の作品を集めました。

※アニドウ・ウェブ・ショップでのお取り扱いはありません。


2)「卵の殺害」

3)「目玉焼き」

4)「生存競争」

7)「ティップ・トップ」

1)「レールの我が家」HOME ON THE RAILS
1981年/10分
老夫婦の平凡な家庭の暮らし。ただ、一つ違うのはその家が線路の上にあることだった!
2)「卵の殺害」THE KILLING OF AN EGG
1977年/2.5o分
男が食べようとするゆで卵の中から聞こえてくる悲鳴。それを面白がって卵をつぶす男の上から不気味な音が聞こえてくる…アヌシー映画祭で話題を呼んだドリエッセン初期の傑作。
3)「目玉焼き」SUNNY SIDE UP
1985年/2.50分
一コマ漫画の最大のモチーフ、孤島物のアニメーション・バージョン。乾いた味のある美しい短編。
4)「生存競争」ELBOWING
1979年/6.33分
男達が隊列を組んでいる。男から隣の男へ何かの合図であるかのように、ひじてつを打ちそれが次々に伝わって行く。そんな無彩色の男達の中に一人だけカラフルな調子はずれの男がいて…一度見たら忘れることの出来ないポール・ドリエッセンの印象深い代表作。
5)「陸に海に空に」ON LAND, AT SEA AND IN THE AIR
1980年/10分
縦三画面に分割された空間でそれぞれの出来事が描かれるが、やがて相互に関連し合って行く。一回だけではとてもその表現を見極められない複雑な構成の作品だが、ひょうひょうとしたペーソス溢れる画風は絶妙の名人芸。
6)「オー・ワット・ア・ナイト」OH WHAT A KNIGHT
1982年/3.20分
悪漢とお姫様と騎士、こんなありふれた題材も彼のキャラクターで描くとトボけた傑作となる。ユラユラ、ブルブル震えているような主人公達のユーモラスな動きに注目。
7)「ティップ・トップ」TIP TOP
1984年/7分
机と椅子だけがある部屋。コントの舞台のような設定で描かれるシュールなギャグの数々。天井が地面か、地面が天井か?重力を無視した展開に、鶏の卵も上に落下する大騒ぎ。
8)「ダビデ」DAVID
1976年/9分
巨人と小人の故事を、ドリエッセン流に解釈した作品。
1977年のアヌシー映画祭の国際審査員特別賞を受賞。
アニメーションスタッフ支援のシンボルマーク 2011. 05. 12

アニメーションスタッフ支援のシンボルマークができました。デザインはオープロ出身のアニメーター北澤康幸氏。このマークは、アニメーションの現場に働く人への支援の気持ちを表すために制作しました。アニメーターだけでなく、演出家、彩色、撮影、脚本など制作に携わる方々全てへの気持ちを込めています。アニドウの活動にはもちろん使いますが、広くアニメーション界のみなさんに使ってもらいたいと思います。
使用にあたっての要点;使用は無料ですが、簡単な許可申請が案件ごとに必要です。(管理:アニドウ )anidoアットマークanido.comまで。利益を目的としない活動(上映会、セミナー、出版など)にご使用ください。このマークがあるからといって、アニドウが他の団体の主催事業に連帯責任を持つものではありません。また、その事業の内容をアニドウが保証するものでもありません。

DVD スクリーン・プレイ 世界のベストアニメーションVol.2 2011. 05. 11

アニドウが自信を持っておすすめする、世界のベスト・オブ・ザ・ベスト・アニメーション第2弾!セル、ガラスペイント、パペットとさまざまな手法で作家たちが魅せる珠玉の作品集。

「スクリーン・プレイ」監督:バリー・パーヴス
1994年/12分/イギリス/カラー
イギリス、マンチェスター出身の監督による歌舞伎と文楽の様式を取り入れた意欲作。高貴な家に生まれたタカコは若者ナヨキと駆け落ちする。復習に燃えたサムライが追いかけてきて…
「ヴィレッジ」監督:マーク・ベーカー
1994年/15分/イギリス/カラー
外界から離れ、隔絶した社会の小さな村がある。そこは一見平和な世界だが、肩よせあって暮らす住民の暮らしに、事件がおこると…
「イグジット」監督:スティーグ・ベルイークヴィスト、マルッティー・エクストランド、ヨナス・オーデル、ラーシュ・オールソン
1990年/21分/スウェーデン/カラー
少年オーケは、遊園地の残酷な娯楽に嫌気がさし、帰ろうとするがコインを全て使うまで出られないと言うので、なんとかすべてを使い切ろうとするけれど…
「おかしな人間の夢」監督:アレクサンドル・ペトロフ
1992年/21分/ロシア/カラー
失意にさまよう男は、自らの生涯で最も重要な問いかけの答えを捜し求めていた。命を絶とうとしたその時、眠りに落ちた彼は、街で出会った少女の夢を見る。現代ロシアを代表するアニメーション作家による文豪ドストエフスキーの後期短編の映像化。
絵本ツェルセルーシュカ 2011. 05. 11

アニメーション「ハンガリアン・フォークテイルズ」の中の同名の一編を監督自ら絵本化。

マリア・ホルヴァットのデザイン心あふれるイラストレーションが美しく、お話はかなり奇妙です。アニドウ初めての絵本出版です。
あらすじ:むかし、あるところに、ふたりの娘と一緒に男やもめが暮らしていました。隣には未亡人がいて、自分を奥さんにしてくれとしつこく言いよってくるのでした。ある日、気の毒な男はとうとう根負けして、隣の未亡人と結婚しました。ところが、何日もたたないうちに、この継母は娘たちにつらくあたるようになりました。娘たちを厄介者あつかいして、家から追い出すためになんでもしました。継母は夫に口やかましく言い続けました。 「ふたりを森へ連れていって、置いてきておしまい!死なせてしまうんだよ。」 さて……

文・絵 マリア・ホルヴァット 訳 菅沢悦子
A5判 32ページ
2007年6月初版発行

小学校中学年〜

※テキストはオリジナルアニメーション作品のセリフ(ハンガリー語)を英語訳し、さらに絵本に合わせて適宜日本語に訳しました。

(C)Kecskmétfilm

1985年のもり原画展 2011. 05. 10

1985年8月30日からアニドウ関連としては第一回目の「もりやすじ原画展」を新宿のギャラリータカノで開催しました。前年の1月に開催した「三国志百態人形展」のために探し出したギャラリーで、新宿高野第二ビルという名のごとく、高野フルーツパーラーの関連会社が経営している画廊。川本喜八郎さんの住まいの代々木から歩いて来られる新宿三丁目にあるので、川本さんはお気に入りだったけれど、画廊側も川本さんに使ってもらえてうれしかったと見えて、マネージメントしていたアニドウの株も上がっておりました。(なにしろ人形展は番組終了後初だったので1万人も来た) それでその余勢をかって、もりさんの企画をもちかけて(費用はアニドウ負担で)実現したのが、この「もりやすじ原画展」でありました。
もりさんは企画時から、照れてとても遠慮なさっていたのだが、それを説き伏せて強引に実現させた形。この時から「もりやすじ画集」を作ろうと企画していたので、そのきっかけになればと思ったことも動機のひとつでした。

前年に作った「三国志百態」という(それまでの)アニドウ最大の豪華本出版も実は、もり画集のための予行演習として編集してみたもの。 予定では、この年か翌年に完成するつもりで僕は意気込んでいたのではないでしょうか。それから完成まで8年もかかるとは誰も思わなかったことです。 展覧会自体は盛況で、各出版社の方、ファンの方、アニメーターはもちろん、本当に多数の人が来て頂き、もりさんもひさしぶりに会う知人と歓談されていました。 すばらしい原画に比べて、貧弱な額(世界堂で購入)だったり、宣伝が足らなかったり、アニドウは失礼なことも多かったのですが、もりさんと毎日一緒にいられることがうれしくて、己の不徳を知る事はなかったものです。

(写真は、不徳というより不遜な僕ともりさん、そしてもりさんの大先輩熊川正雄さん、手塚治虫さん。)

DVD 雪深い山国 世界のベストアニメーションVol.1 2011. 05. 10

アニドウが自信を持っておすすめする、世界のベスト・オブ・ザ・ベスト・アニメーション!叙情性あふれる作風で何度も繰り返し観たくなる、三人の監督の代表作を収録。

「雪深い山国」監督:ベルナール・パラッシオス
1989年/11分/フランス/カラー
世界最大のアニメーション映画祭で知られるアヌシー出身の パラッシオス監督によるチベットの山奥を舞台にしたリリカルで不思議な物語。ある日、山小屋で暮らす男の前に不思議な生き物があらわれ、一緒に住むようになった。そこへ中国人の科学探検隊がやってきて…
「ストリングス」監督:ウェンディ・ティルビー
1991年/10分/カナダ/カラー
カナダの国立映画制作庁(NFB)の招きをうけ、4年の歳月をかけて製作されたウェンディ・ティルビー監督渾身の作品。同じアパートに住む初老の男性と女性の心のふれあいが、ガラス・オン・ペインティングの技法を用いて美しく描かれる。
「やすらぎのテーブル」監督:ウェンディ・ティルビー
1986年/7分/カナダ/カラー
雨の降る夜のレストラン。店にはいろいろな人がもの静かにそれぞれの時間をすごしている。老人はメニューを見つつ、まわりの人々の姿をながめるのだった。
「ミスターパスカル」監督:アリソン・デ・ベア
1979年/7分/イギリス /カラー
「イエローサブマリン」で背景美術監督を務めたアリソン・デ・ベアの初めての自主作品。初老の靴屋の主人が雪降る町をさまよい、 ベンチのわきにあるキリスト像を見つける。その像の手足の杭を抜くとキリストが息を吹き返して…
「カフェ・バー」監督:アリソン・デ・ベア
1975年/6分/イギリス/カラー
小雨降る町のカフェに座る女は、まわりに座る人々に様々な妄想を抱く。いつしか、現実と空想の境があやふやになってきて…
DVD くもとちゅうりっぷ 2011. 05. 09

「アニメーションの父」と呼ばれる日本アニメーション界のパイオニア、政岡憲三の珠玉の作品をあつめた2枚組DVD作品集。

政岡憲三 プロフィール

「くもとちゅうりっぷ」
1943(昭和18)年公開/16分/モノクロ
弘田龍太郎の挿入歌を歌うキャラクターたちの生き生きとした描写がすばらしい、政岡の最高傑作と評される名作。
「べんけい対ウシワカ」
1939(昭和14)年公開/14分/モノクロ
牛若の修業時代と弁慶の出会いを軽快に描いた作品。国産漫画映画で初めてプレ・スコアリング(映像を記録する前に歌や台詞を先に録音すること)を採用した。
「桜(春の幻想)」
1946(昭和21年)完成(未公開)/1巻/モノクロ
桜散る春のイメージを叙情的に描いた詩的短編。京都育ちの政岡ならではの芸術的作家性を発揮したもの。
「茶釜音頭」
1934(昭和9)年公開/11分/モノクロ
月見に興じる寺の和尚たちと、狸一家の珍騒動。サイレント版とトーキー版の2編を収録。
「すて猫トラちゃん」
1947(昭和22)年公開/24分/モノクロ
戦後設立した日本動画社の第1作として発表したオペレッタ形式の意欲作。
「トラちゃんと花嫁」
1948(昭和23)年2月公開/19分/モノクロ
“新憲法と結婚の自由”をテーマに、トラちゃんとミケちゃんの騒動を描いたトラちゃんシリーズ第2弾。入社仕立ての森康二が初めて制作に携わった作品。
「トラちゃんのカンカン虫」
1950(昭和25)年公開 。
船舶の錆落としの労働者として働くトラちゃんたちの活躍。政岡憲三は途中で降板したが、事実上最後の政岡憲三の作品となった。
「動画誕生の碑除幕式」
1981(昭和56)年6月6日、埼玉県越生にある霊園で、政岡憲三・綾子夫妻が建立した動画誕生の碑の除幕式が門下生(薮下泰次、瀬尾光世、桑田良太郎他)の参加を得て行われた。アニドウの16mmカメラによる記録。撮影は、杉本五郎。なみきたかし。(サイレント)
もりやすじ・くまさんTシャツ 2011. 05. 09

もぐらノート〜もりやすじ画集2〜・出版記念制作

2006年2月に発売された画集出版の記念に制作されました。

くまさんTシャツ(半袖)



くまさんTシャツ(長袖)