「奥山玲子銅版画集」を9月14日に出版しました! 2019. 09. 28

奥山玲子銅版画集

Reiko Okuyama: The Last Phase Reached by the Legendary Animator – Her Marvelous Copperplate Printed Pictures

監修 小田部羊一  責任編集 なみきたかし ブックデザイン 彦根大助

出版:2019年9月14日 価格:3,000円+税

体裁:A4版 ソフト ページ数:96P ISBN 978-4-938543-38-9 C0071

発行/発売:アニドウ・フィルム 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-10-22 美好屋ビル4F  TEL: 03-5761-8924

長年トップアニメーターとして活躍した奥山さんですが安住することなく常に新しい表現を求めて苦闘の挑戦を続けた生涯でした。晩年に最も力をそそいだ銅版画の傑作をまとめて独立した画集としました。オリジナルの銅版画の雰囲気が伝わるように努力した一冊です。

Photo:Yoichi Kotabe

奥山玲子(おくやま・れいこ)

宮城県仙台市出身。宮城学院高等学校卒業、東北大学教育学部を経て1957(昭和32)年に上京後、東映動画へ入社し、東洋初のカラー長編アニメ「白蛇伝」に動画スタッフとして参加、以降「わんぱく王子の大蛇退治」などの長編作品の主要スタッフとして活躍する。1963(昭和38)年、同僚のアニメーター小田部羊一と結婚、家庭と仕事を両立させながら「海底3万マイル」(70)では4人共同で作画監督を、さらに「アンデルセン童話 にんぎょ姫」(75)では長編作品において女性初となった作画監督を単独で務めた。1976年東映動画を退社後、日本アニメーションの「母をたずねて三千里」に小田部の作画監督補佐として携わる。1979年には小田部と共に東映動画スタジオに復帰し「龍の子太郎」の制作に参加した。1985年からは東京デザイナー学院他で教鞭をとる傍ら、1988年からは黒田茂樹氏に師事し、銅版画を学び画家としても活躍。アニメーション短編の仕事でも1991年の「注文の多い料理店」で新境地に挑戦し、さらに「冬の日」の一編では銅版画家としてのスタイルを生かしてアニメーション作家として新たな一歩を刻んだ。銅版画家としての二人展、個展も数多く開催した。 2007年5月6日病没。

奥山玲子 銅版画展『小さな愉しみ』終了 2019. 09. 16

Anido Exhibition mini 08〈NHK朝のテレビ小説「なつぞら」放送終了/銅版画集出版記念〉
2019年 9月19日(木)〜29日(日) 12:00〜20:30 (21日・29日は18:00まで) 火曜定休
会場:一日(〒182-0004武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1F)
長年アニメーターとして活躍した奥山さんですが、常に新しい表現を求めていました。アニメーションから離れ、晩年に力をそそいだ銅版画の世界を今回は特集しました。会場では展示作品を含む新著「奥山玲子銅版画集」を販売していました。

【トークイベント】小田部羊一さん×叶精二氏

2019/09/21 (土)19:00より開催しました。ご来場のみなさまありがとうございました。