「奥山玲子展”ロンド”〜アニメーションと版画の世界〜」終了
日本アニメーション文化財団の事務所内に設けられた「ギャラリィ・ゴーシュ」Galerie Gauche がオープンしました。
<下記の展示は終了しました>
第一回の展示(財団企画展)は「奥山玲子展”ロンド”〜アニメーションと版画の世界〜」と題してベテランアニメーター奥山玲子さんのふたつの側面にスポットをあてて、東映動画スタジオでの功績と近年独自の新境地を切り開いた銅版画の世界に注目しました。
会期:2012年6月22日(金)~7月12日(木) 毎日午前11時開廊〜18時閉廊 ※最終日も同じ 休日なし。入場無料。
杉並区荻窪5-10-22美好屋ビル2階(荻窪駅徒歩5分) Tel.03-3393-3449
http://animationfoundation.jp/
奥山玲子(おくやま・れいこ)
宮城県仙台市出身。宮城学院高等学校卒業、東北大学教育学部卒業。上京後、1957(昭和32)年東映動画入社し、『白蛇伝』に動画スタッフとして参加、以降長編作品の主要スタッフとして活躍。1963(昭和38)年同僚のアニメーター小田部羊一氏と結婚、家庭と仕事を両立させながら『海底3万マイル』(70)では4人共同で作画監督を、さらに『アンデルセン童話 にんぎょ姫』(75)では長編作品において女性初となった作画監督を単独で務めた。76年東映動画退社後、日本アニメーションにの『母をたずねて三千里』に小田部氏の作画監督補佐として携わる。1979年には小田部氏と共に東映動画スタジオに復帰し「龍の子太郎」に参加した。85年からは東京デザイナー学院アニメ科で教鞭をとるかたわら、近年は銅版画家としても活躍していた。また91年に完成させた岡本忠成監督の『注文の多い料理店』では新境地を開拓、小田部氏と共作した『冬の日』の一編でアニメーション作家として新たな一歩を進めた。2007年5月6日病没。