この星の上に
製作 アニドウ・フィルム/オープロダクション
アニメーション=南家こうじ/監督=片渕須直 作品 1998年2月完成 35mm 14分
- ZAGREB’98(ザグレブ国際アニメーション映画祭)入選
- ESPINHO’98(ポルトガル国際アニメーション映画祭)入選
- ANNECY’99(アヌシー国際アニメーション映画祭)特別上映
- ANIMA MUNDI’99(ブラジル国際アニメーション映画祭)入選
- SITGES’99(スペイン・シッチェス国際映画祭アニメーション部門ANIM’T)入選
- 脚本 翁妙子
- 演出 片渕須直
アニメーション 南家こうじ
声の出演 田中正彦・奥原千加・松谷彼哉・落合るみ、他劇団 昴)
音楽 坂田晃一
主題歌/唄:永井信子
音楽制作 森田亜希(トパーズ)
動画 OH!プロダクション
セルワーク エムアイ
撮影 スタジオコスモス
制作 日野れい子
編集 ジェイ・フィルム
効果 サウンド・リング
プロデューサー なみきたかし
英語字幕:森淳
製作協力 オープロダクション・共同テレビジョン
制作/著作 アニドウ・フィルム
(解説)
主に神奈川県立「地球市民かながわプラザ」での展示映像として制作を依頼された作品だが、プロデューサーなみきたかしにより、予算の倍額の経費をかけてアニドウの代表作とすべく製作されたアニメーション。したがって著作権は、アニドウ・フィルムが保有している。
「この世界の片隅に」の片渕須直氏の劇場用初監督作品でもある。
1998年完成。1月28日、新宿・安田生命ホールにて完成試写会開催。
35mm。14分。
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*この作品のポルトガル出品をめぐるTV番組「かながわの アニメ世界へ」が制作され、TVKにて放送されました。
(おはなし)
港町に住む多感な少女は、知り合いになった青年が旅立っていくことで広い世界への強い興味をおぼえる。海のむこうにはどんな世界がまっているのだろう?
ある日、青年がくれた手箱から年老いた精霊が登場し、少女の手を引いて不思議な空間の世界へ誘う。
そこは、南洋の漁師村であったり、山里の機織りの暮らし、疲れた都会の生活などなど数え切れない様々な命の営みがあった。そして、またある国は戦争のただ中に…….。幼い兄弟が苦しむ戦いに悲しむ少女だが、また別な国では若いカップルの幸せな
新生活に迷いを感じつつ、ほっとする。精霊はだんだんと若返り、最後に自分の生まれた森へと少女を案内し、若木となって少女と空へのびていく。
と、夢から覚めたように少女は自分の家にいる。しかし、テレビでみた戦争や身近にある機織り物を見たときに、けして夢ではなく現実にさまざまな問題を抱える世界があるのだと理解する。矛盾を覚えながら、元気に生きて行こうと歩き出す。