広報活動
テレビに出たり、展示会を開催し、広報を進めています
出版やフェスティバルへの参加だけではなく、一人でも多くの方に、この設立運動を理解してもらい御協力頂くために恥を忍んでテレビ出演などもしています。1996年にテレビ東京系で放映された「ファミリー東京/夢はアニメ博物館」では約15分にわたって初めてアニドウの進めている準備の全貌が紹介されました。最近アニメの振興に力を注いでいる東京都の方は見てくれたのでしょうか?この番組は東京都の提供でした。放送後すぐミュージアム設立が決まるんじゃないかと期待しましたが、何の連絡もなくがっかりです。 1997年のNHK-BS1「映像探検20世紀~初期のアニメーション」とか、2000年の日本テレビ「所さんの笑ってこらえて~一億人の大質問!?」などは直接ミュージアムの事ではありませんが、アニメーションそのものの普及のためということです。しかし、日本のテレビはどうも一過性で効果は疑問です。浮世絵の評価ではありませんが、海外の評判を逆輸入したらどうかと、世界各国で展示会を開きました。1999年のフランス・アヌシーでの「日本のアニメーションの源流」には約50点の図版を展示し、かなりの評判を呼びました。特に政岡作品「力と女の世の中」の切り紙の原画とか椋尾さんの生の背景画は絶賛でした。同時に「のらくろ」など古典フィルムの上映プログラムも開催しました。この時この展示を見てぜひ我が国でもと申込がきたのが、アイリッシュ映画祭とブラジルのアニマムンディ映画祭の主催者です。準備を進めてそれぞれ2000年にダブリン、2001年にリオ・デジャネイロとサンパウロで実現しました。 航空貨物の運送費や保険代、それに額装費などかなりの経費がかかるのですがよく呼んでくれました。もちろんレンタル費は取っていません。現在でもいくつかの国から打診が来ています。 国内でも機会を見つけて展示会を行います。画集発売を機に「もりやすじ原画展」(1993)を、追悼上映会に合わせて「小松原一男のアニメーション原画展」(2000)などですが、これは翌年フランス・トゥーロンでも開催しました。 こうした一歩ずつの活動を通じて、人々の関心の高さを知り、ミュージアム建設の実現が近いと実感しているこの頃です。