ジャンナルベルト・ベンダッツィ氏の講演が盛況のうちに
講演会 イタリアアニメーション映画の現在
シモーネ・マッシ、ジャンルイジ・トッカフォンド、ウルスラ・フェッラーラ、ロベルト・カターニらイタリアの多くのアニメーターは、時に恵まれない状況にあっても、理想と情熱をもって創作に励み、優れた作品を生み出しています。そして、広島国際アニメーションフェスティバルをはじめ、世界各地の映画祭で受賞するなど、評価を得ています。本講演では、アニメーション映画史家のジャンナルベルト・ベンダッツィ氏が、こうしたイタリアのアニメーション映画の現状や辿ってきた歴史を、作品のスタイルやテーマにも言及しながら論じます。(日伊逐次通訳付)
ジャンナルベルト・ベンダッツィ Giannalberto Bendazzi
これまで、イタリア、オーストラリア、シンガポールの大学で教鞭を執る。実写映画、アニメーション映画に関する著作多数。なかでも代表作Cartoons – Cento anni di cinema di animazione(アニメーション映画百年史)はさまざまな言語に翻訳されている。その他の著作にAlexeieff-Itinerary of a Master(アレクサンドル・アレクセイエフ、ある巨匠の軌跡)やL’uomo che anticipò Disney(ディズニーより先に来た男)などがある。国際アニメーション学会の創立メンバー。国際アニメーションフィルム協会理事を9年間務める。ヨーロッパをはじめ世界各地で講演を行い、国際映画祭やレトロスペクティブを多数監修。また、映画祭の審査員を務めたのは50回を数える。2002年、ザグレブ国際アニメーション映画祭で創設された「アニメーション理論分野への特別業績賞」の最初の受賞者となった。全3巻からなるAnimation – A World History(アニメーション、その世界史)が昨年11月にTaylor&Francis社から出版された。