2021 謹賀新年
コロナ禍の中、新年のご挨拶と報告と目標を申し上げます。
昨年アニドウは4月に「もりやすじ画集4〜もぐらのアトリエ」を出版しました。これはもりさんが児童向けの雑誌に掲載した作品を印刷物から丁寧に復元した画集です。今年も「南正時写真集」「10作」他の出版を企画しています。
上映会こそ開けませんでしたが、コンサートシリーズ Music on Animationでは、「海藻姉妹~きかナイト!みナイト!」(10月)、「及川恒平と岡本忠成~南無一病息災」(12月)という素敵な公演を二つ実現できました。今年は16mmフィルムの上映会を復活したいと思っています。
オープロダクションの「セロ弾きのゴーシュ」は、日本各地での上映が続いていますが、ついに本年、海を越えて北米での公開が実現することになりました。完成後、40年経ってのしぶとい快挙と言えるでしょう。そろそろオリジナルの新作アニメーションを制作する時期でしょうか。
日本アニメーション文化財団にはますます貴重な資料が寄せられてパンク寸前となり、目下東京郊外に倉庫を探しています。
テレビ以前の古いアニメーション資料では日本一と言ってもいいでしょう。(誰も数えていないので)
昨年11月には金沢での展覧会「小田部羊一の世界」を行いましたが、これもまた全国へ拡大したいと模索中です。
そんな折、驚いたことに私個人に第23回文化庁メディア芸術祭功労賞を頂けることとなり、これまで褒められることが少ない身なので大変嬉しく思いました(本心です)。
これをきっかけにこれまでの活動を振り返る懐かしモードになっているようで、スタッフにのせられて昨年11月よりYouTubeでのトーク番組を制作しました。自慢ばかりの高齢者ユーチューバーのデビューですが、チャンネル登録をぜひよろしくお願いします。
末筆ながら本年も皆様のご健康をお祈り申し上げます。
なみきたかし
(イラストレーション:もりやすじ/元賀状提供:島田貴子)※鼻の部分を他のもりさんの文字より合成しています。