別に男の子と女の子のハートを取り替えられたわけではありませんが、尊敬する高畑さんとの遠足は大いに照れました。 とうのも前日(フェスティバル最終日の夜)に「俺はミラノで路面電車を撮るんだもんね」と言い放ってさよならを言ったんだけど、名匠に生意気なことを言った天罰が当たって、その日にビデオカメラが壊れてしまったのだ。これでは、トラムも撮れないので考え直し、臆面もなく「ぼくもついて行きましょう」と世界遺産チンクエテッレ(五つ村)の観光に方向転換したわけわけです。高畑さんは事前に計画をたてていたので、わしらは頭をつかわず、隊長さんについていくことに。 電車賃も出させたような気がするが、忘れましょう。フェリーの1日券を買って、Vernaza〜Manarola〜Portovenereへと降りては散策し、食事しつつ渡り、美しい景色を堪能しました。映画祭は町も会場もさびしかったので、やっとイタリヤに来た気分がしたもんです。Photo by Sugasawa(右端)
昨年から準備にかかっていたこの全貌展も、始まったと思ったらあっという間に終わってしまいました。「ぬいぐるみなんかうろつかせるな!」とか「アカペラコンサートって何なんですか!」とか「ネコバス待ちで日射病が出るとうれしいな」とか、さまざまな<お客さんに楽しんでもらうサービス>に反対し続けているうちに45日なんか経つものですね。 左端は、みなさんジブリばかりとご批判のコーナーですが、ナウシカは実は「小松原一男」コーナーでした。拡大された小松っちゃんの線の美しうこと!照明もきれいでうれしいものです。真ん中は大入りの「はったつし」コーナー。いや、なにみんな奥にいかないので入り口だけ混み合うんですね。それも最後の最後に14分もの短編があるなんて知らないから時間になって見損ねる人がたくさん出る始末。次回?からは最後におかずにフィアットの隣で興行しなくては。右端は、最終日の夜の仮打ち上げ。みんな口では良かったと言うがそれぞれ胸中はまるで別な感想を持っている大人の会でした。右端の黒い人は、怒りとうれしさとあきらめで、笑ってんだか、聞く耳持たないんだか、狂った表情です。言いたいことがあるなら、ハッキリ言え!この場で!どうなんだ!? Photo by Sugasawa.
いよいよ始まりました「全貌展」ですが、写真左は前日の作業風景。すべての原画の額入れを現場で行っています。ほとんど特注の額にあわせて、マットを切っていきます。なんだかやたらと一つのフレームの中に枚数の多い作品があって、大変でした。原画をエプソンの技術で拡大したものも作品として展示しました。もりさんの線はどんなに拡大しても美しいのでした。しかし、展示する方は大変です! 右端は初日のマルチプレーン撮影台の様子。東映アニメスタジオの撮影監督の方に解説をお願いしました。(土日のみ)。諸般の理由で予定していた実演が不可能になったので、口頭での説明になってしまいましたが、観客のみなさんは興味深く聞いていらしたようです。これのみPhoto by Makihara.
東京都現代美術館「日本漫画映画の全貌」展の図録の編集も一括してアニドウが担当することになりました。この日はその図録用に大泉の東映アニメスタジオにお邪魔して東映長編のクレイモデルを撮影しました。昔は撮影部屋があったあたりは改装されてきれいなギャラリーになっていましたが、それに乱入したアニドウ軍団が占拠。金子カメラマンを中心に、長時間の撮影となりました。実際には展示しなかったものまで、記録のため撮影しました。 特にN会長はクシナダの撮影にだけ、きびしい注文をとばしていました。Photo by Sugasawa.
<椋尾篁アニメーション美術画集>出版記念上映会として、「チェロ・コンサート+ゴーシュ上映会」が中野ZERO小ホールで開催されました。椋尾さんの美術設計が注目された 「母をたずねて三千里」の第2話を前座に上映。そして、丸山朋文(チェロ)と沖 教仁(ピアノ)によるコンサートが約1時間、開催されました。その後「セロ弾きのゴーシュ」が椋尾美術の代表作として上映されたことは言うまでもありません。Photo by Sugasawa.<br> 右端は、終了後打ち上げに参加した元オープロトリオ)左から友永動画部長、才田作画監督、演出の松浦錠平の各氏) Photo by Namiki.